「年収の壁」対策。壁を意識せずに働ける職場作りを支援する助成金新設

「年収の壁」対策。壁を意識せずに働ける職場作りを支援する助成金新設

2023年10月30日 | We willグループ

社会保険労務士法人We willの太田です。
秋も深まってきましたね。いかがお過ごしでしょうか?

さて、今、注目されている「106万円の壁」「130万円の壁」の年収の壁の対応策として、キャリアアップ助成金に社会保険適用時処遇改善コースが新設されました。

現在、パート・アルバイトの方が、扶養から外れ社会保険に加入するようになると、社会保険料がひかれ、手取り額が減るので、労働時間を調整する「働き控」がおきています。
それが、人手不足に繋がっているので、今回、従業員の方が負担する社会保険料(約15%)の分を補てんするために、賃金を上げたり、手当を支給する企業に、労働者1人につき最大50万円の助成金が支給されることとなりました。
今回は、その主な内容をご紹介致します。
〇手当等支給メニュー
【1年目・2年目】
 賃金(標準報酬月額・標準賞与額)の15%以上を従業員に追加支給する場合、1人あたり20万円を支給します。
【3年目】
 賃金(基本給等)を18%以上増額(労働時間の延長との組み合わせも可)する場合、1人あたり10万円を支給します。
また、100人以下の企業で働く「130万円の壁」対策としては、収入が一時的に上がったことの「事業主の証明」があれば、130万円を超えて働いても、2年間は扶養のままでOKということになりました。
2025年には年金大改正が行われ、壁が70万円?! 全員、社会保険に加入の流れで進んでいますので、詳しい内容につきましては、ぜひお気軽にご相談ください。

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