社会保険労務士法人We will事務局です。
人材開発支援助成金の中でも人気の高い「事業展開等リスキリング支援コース」について、厚生労働省から省令案が公表されました。今回の案は、このコースをより幅広い場面で活用できるようにする内容となっており、令和8年2月上旬の施行が予定されています。
現行の「事業展開等リスキリング支援コース」では、主に次のような訓練が対象となります。
・事業展開を行うにあたり、新たな分野で必要となる専門的な知識・技能を習得させるための訓練
・事業展開は行わないが、企業内のデジタル化・DX、グリーン化・カーボンニュートラル化を進める場合に、これに関連する業務に従事させるうえで必要な専門的知識・技能を習得させるための訓練
今回の省令案では、助成対象となる訓練が「将来従事することが予定される職務」に関連する訓練まで広がる方向性が示されています。つまり、新規事業展開だけでなく、中期的な人事戦略の中で、将来その職務を担ってほしい人材に対して実施するリスキリングも支援対象となるイメージです。限られた人員の中で生産性を高め、賃上げを続けていくためには、「誰に・どの業務を任せられるように育てるか」を意識した人材育成が欠かせません。今回の拡充は、まさにその取り組みを後押しするものといえます。
詳細な要件や運用は今後公表される告示等で明らかになりますが、数年先を見据えて「どの業務を担える人材を増やしたいか」「どのスキルを伸ばしたいか」を整理しておくことが、今回の拡充によりいっそう重要になります。あらかじめ「いつまでに・どの職種を・どのように育成するのか」という育成計画を組んでおくことで、制度改正後もスムーズに助成金を活用できるはずです。
このように、事業展開等リスキリング支援コースの見直しは、企業が中期的な視点でリスキリング計画を立てやすくなる大きな転機といえます。制度の詳細は今後順次示されていきますが、自社の事業計画や人材戦略と照らし合わせ、どのような訓練が助成対象となり得るかを整理しておくことが重要です。
助成金の活用を前提にした人材育成方針の検討や、対象者の選定・訓練設計といった初期段階からのご相談も承っております。必要に応じて、最新情報を踏まえた要件確認や申請手続きのサポートも可能ですので、気になる点がございましたらお気軽にお問い合わせください。