令和5年度の最低賃金改定について

令和5年度の最低賃金改定について

2023年7月31日 | We willグループ

社会保険労務士法人We willの平野です。
先日、令和5年度の地域別最低賃金改定の目安が発表されました。
今年度の改定では、各地域の経済実態に応じて引き上げ額が提示されました。

令和5年度の地域別最低賃金改定の目安
今年度の最低賃金改定では、全都道府県がAランク、Bランク、Cランクの3つに分けられ、各ランクごとに引き上げ額の目安が提示されています。

Aランク:東京都などの6都府県。引き上げ額の目安は41円。
Bランク:静岡県などの28道府県。引き上げ額の目安は40円。
Cランク:沖縄県などの13県。引き上げ額の目安は39円。

今後は、各地方最低賃金審議会で、地域における賃金実態調査やなど審議の上、最終的に各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定することとなります。

目安通りに決定された場合、全国加重平均の最低賃金は1,002円に引き上げられる見込みで、加重平均で41円の引き上げとなります。

業務改善助成金についてもご紹介します
業務改善助成金は、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)の引上げを図るための制度です。
生産性向上のための設備投資などを行い、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合に、設備投資などにかかった費用の一部が助成されます。

最低賃金が引き上げられる際に事業内最低賃金も上げる必要がある場合には、検討してみても良いでしょう。

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