就業規則の重要性

就業規則の重要性

2023年2月19日 | We willグループ

社会保険労務士法人Wewillの代表社員の伊野瀬です。
いつもブログを見ていただき有難うございます。
本日は、就業規則の重要性について労働関係紛争の観点から考えていきたいと思います。
近年、経済状況が目まぐるしく変化する中で、労働環境も大きく変化してきました。従業員の意識の変化もあり、労働関係紛争は増加する一方です。実際、令和3年度司法統計によると、前年度に比べれば、労働関係訴訟、労働審判の受付件数は減少しているもののその件数は高水準で維持しています。また、厚生労働省の令和3年度個別労働紛争解決状況の施行状況によると、労働問題に関する相談件数は、前年度に比べ減少したものの高止まりとなっています。また、近年の労働関係紛争の特徴的として、解雇による紛争や職場内でのいじめ・嫌がらせ・ハラスメントによるものが増加傾向にあります。
今後のおいてもこの傾向は維持されるものと考えられますが、そのような中、企業にとって重要なことは、労働関係紛争を可及的に防止していくことだと思います。
防止策のひとつとして、就業規則や雇用契約書などがしっかりと整備されているかどうかがあげられます。実際に労働関係紛争が生じた場合に、一番初めに問題となるのが就業規則等です。もちろん、就業規則等があったとしても、以前作成したものと現状とが乖離していたり、就業規則等が従業員に周知されていなければ意味がありません。就業規則等を定期的に見直していくことは、労働関係紛争を防止するうえ不可欠となります。
当事務所では就業規則等の見直しに力を入れています。労働関係紛争リスクを回避するうえでも一度就業規則の見直しをご検討されてはいかがでしょうか?

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