算定基礎の準備はできていますか?提出前に確認したいポイント

算定基礎の準備はできていますか?提出前に確認したいポイント

2025年6月16日 | We willグループ

社会保険労務士法人Wewill労務事務局です。
そろそろ準備が必要となってくる「算定基礎届」について、対象者や手続きについて解説します
毎年7月は、「算定基礎届」の提出時期です。事業主の皆さまにとって重要なこの手続きについて、今回は基本的なポイントをわかりやすくご紹介します。

・算定基礎届とは?
算定基礎届とは、健康保険や厚生年金保険の保険料を決めるために、4月・5月・6月の3か月間に支払われた報酬額を日本年金機構に届け出る制度です。この届出に基づき、9月以降の保険料が決定されるため、正確な記載がとても大切です。

・対象となる労働者・賃金とは?
算定基礎の対象となるのは、7月1日時点で社会保険に加入している従業員です。短時間労働者であっても、社会保険の加入要件を満たしていれば対象となります。
また、対象となる報酬には、基本給だけでなく手当(通勤手当・残業手当など)も含まれます。現物支給がある場合も評価額を計算に含める必要があります。

・手続きの流れ
6月中旬以降、順次送付される「算定基礎届」用紙を使用して、対象者の報酬月額を記入します。提出は7月10日までに、電子申請または郵送等で行います。近年は電子申請の活用が推奨されています。
また、報酬が大きく変動した方(8月または9月の随時改定者)などについては、「月額変更届」など別の手続きが必要な場合もありますので、個別の確認が重要です。

年金機構からのサポート資料も活用を
日本年金機構では、「算定基礎届のガイドブック」や「手続きの説明動画」が公開されています。実務担当者の方は、ぜひ事前にチェックしておくと安心です。年々内容がアップデートされていますので、最新情報の確認をおすすめします。
ガイドブック・説明動画ページ:https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/hokenryo/hoshu/20121017.html#cmsdoga

算定基礎届は毎年のことですが、報酬の取り扱いや対象者の判断など、悩ましいポイントも少なくありません。事業所ごとの対応が必要な場面も多いため、「これってどうするの?」というご質問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

top